スポンサーサイト
2017.12.03 Sunday
一定期間更新がないため広告を表示しています
Search this site
|
設計屋が古都鎌倉に古民家を購入。
敢行されるリノベーション(古家再生)の顛末はいかに? 果たして「餅は餅屋」と言い切れるか・・・? 家:http://m-atelier.jp/ 別:http://m-atelier.jugem.jp/ ■ビニルクロスの罪
2010.10.08 Friday
私のクライアントのほとんどすべての人たちは・・・ 「ビニルクロスはイヤッ」 みなさん口をそろえてそう言います。 私も嫌いです、ビニルクロス・・・。 結局は何かのイミテーションなんですよね。 和紙だったり、珪藻土だったり、漆喰だったり、織物だったり・・・。 「だったら本物の素材で仕上りゃいいじゃん」 単純にそう思います。 「え?なんですか?予算がない?」 でもそこはケチるところではないと思うのです。 上手くコストコントロールすれば、それほど大きなコストの違いはありません。 壁は重要ですよ、贅沢してもいい部分です。 また部分的に壁を化粧してあげると、とても引きしまった印象の空間になります。 というわけで、うちの洗面・脱衣室はこんな感じ↓で色と素材で遊んでいます。 2面はOP(油性)塗装、他の2面はモルタルの上にウレタン塗装。 白塗装の壁も清潔感があって、その上部屋が広く見えていいんですが、こんな感じも面白いでしょ? 決して高価な仕様ではないんですが・・・。 要は感性の問題です。 天井のトップライトからは光がサンサン。 ![]() ![]() では赤と青で壁を塗り分けたりしたら・・・? それもアリだと思いますよ。 ただし絵具のような原色ではちょっと・・・。 少し明度と彩度を下げて調色してあげれば、面白い空間になると思います。 で数年後、それに飽きたらまた違う色で塗り直せばいいんです。 洗面所内のオープンなトイレも思いのほか落ち着きます。 それに最近のトイレは脱臭機能が非常に優秀で、つぎに入った人が不快・・・、ということもないし。 狭い空間で仕切るよりも絶対的にオススメ。 コストも壁がない分、安くなります。 ![]() デンマーク製 vipp のペダルビンとトイレブラシ。 80%OFFの激安セールで入手しました。 ラッキー・・・ 定価じゃとても買えません・・・。 ■仕事部屋と風呂も見て〜
2010.09.28 Tuesday
本日はアトリエと風呂のご案内。 アトリエはほとんど趣味の部屋。 最近の設計事務所に製図台はありません。 すべてPC。 つまり何処でもしようと思えば仕事ができる。 それはそれで困ったもんです・・・。 うちのマシンはデスクトップがIBMのThinkCentre、ラップトップも同社のThinkPad。 こちらも見てみて。 MacintoshはG5時代で卒業しました。 棚に鎮座しているColor Classicは今も稼働しますが実際はインテリア。 OSは「漢字Talk7.0」搭載。 これを「懐かしい響きだ・・・」と感じる人、40歳前後かと思います。 こちらも見てみて。 ![]() ![]() 照明器具はフランスのGRAS。 とってもレアなモデルたちです。 この辺の自慢はまた後日たっぷりと・・・。 ![]() 風呂は、予算の関係でハーフユニット(下部だけユニット)を採用しました。 これだとまぁ、ローコストの割には意匠的にも遊べるし、ユニットバスのような寒々しさも軽減できるし。 2面はモルタル塗り、2面はヒノキ板張り。 天井はアルミのスパンドレル。 シャワーユニットは「グローエ」。 小物はIKEA様(お世話になってますー)。 ![]() ドアを開けた時のヒノキの香りがたまりません。 浴槽や床までヒノキを採用するほどの根性や情熱、ましてや予算はありません。 これで充分シアワセ。 ![]() ■壁で遊ぼう!
2010.08.20 Friday
TVや雑誌などのメディアでよく目にするのは、真っ白な壁の家。 あれを見るたびに思います。 きれいだけど・・・無難な感じで面白くない・・・。 もっと色や素材で遊ぶべきだと思うのです。 我が家の壁を紹介します。 少々やりすぎたかな?の感はありますが・・・。 まぁ、クライアントを招待する際にはいいショールームになるかなと。 ■和紙 ロウを吹き付け、その後に染色。 するとロウが定着している部分には色が乗らないようです。 渋い色合いで個人的にお気に入り。 ![]() ■コンクリートブロック 半世紀前の実験住宅で多用されていたコンクリートメーソンリー(型枠コンクリート造)の風情が好きで・・・。 まぁ、今回は構造体にはなっていませんが。 ![]() ■ウォールナット突板 要はクルミの木を薄く削ったモノです。 質感も色合いも大スキ。 クリアラッカーを吹き付けて表面を保護しています。 ![]() ■ラワン合板OP 石膏ボード貼りよりもこんなチープな感じがスキです。 でも意外と施工手間はかかるので、じつはチープではないんです。 汚れや傷も味と思える仕上げ手法かと。 写真中央にはインターホン置場の予定ですが、いまだ未設置・・・。 ![]() ■珪藻土 珪藻土には消臭や調湿、断熱の効果なんかもあるようです。 今回は藁(わら)をふんだんに練り込んで仕上げてみました。 かなり濃い色を選びましたが、個人的には正解だったと思っています。 ![]() ■磁器質タイル 窯変(ようへん)したモザイクボーダータイル。 洋風でもあり和風でもあり。 意外とオールマイティに使えます。 ![]() ■いよいよ・・・
2010.08.07 Saturday
工事も終盤。 で、リノベ工事が終わると、職人たちはいつもこう言います。 「へぇビックリだねぇ、あの家がこうなるんだぁ」って。 彼らは自分の守備範囲をきっちりと納めていきます。 大工は「木工」、電気屋は「照明・弱電・コンセント・換気等」、設備屋は「水道・給湯・排水等」、板金屋も左官屋も塗装屋も同じこと。 ようするに全体は見ていないのです。 全体を見ているのは設計屋である私だけ。 正直言えば、クライアントですら理解できていない部分もあると思います。 「あぁ、ここはこうなったのね?」なんて。 まぁ、カッコよく言えばオーケストラの指揮者みたいなもんですかね? それぞれの楽器は弾けないけど、全体を自分色にまとめる役。 誰も気にしていない部分にこだわったりして。 だから 現場は楽しいです・・・ただしお金でもめなければの話ですが。 予算がないのに無理なことを指示すると、どうしてもピリピリと・・・。 人間関係もギクシャク・・・。 だから工事費には余裕を持って、とは言いませんが、調整しろは必要です。 工事が始まると、どうしても「あれもこれも」となってくるのが人情。 5〜8%程度の追加工事費は覚悟しておいたほうがいいと思いますよ。 職人が1日 働けば2〜3万円の人件費が発生することをお忘れなく。 家を建てるということは設計屋を含め、工務店とも長いお付き合いをするということ。 ケンカ別れほど悲しいモノはありませんから。 外壁はこんな↓感じ。 杉板を縦張りし、押縁で表情を締める予定です。 養生シートより青い空を背景に。 ![]() ■おいおい・・・パート2
2010.07.30 Friday
おいおい・・・おいっ。 庭先に作業場が出来ちゃったよ。 それも屋根付の結構立派なヤツ。 ますます祭りっぽくなってきちゃったよ。 ![]() 「これでゆっくり仕事ができる」って? 「おい!」 いつまでやるの?この現場? 私、今夜から宿なしなんですけど・・・。 ははーん。 職人さん?この現場片付けたら早めのお盆休みって算段ですか? ってことは、あと2週間延長? まぁ、庭先でやってくれる分には問題ありませんが・・・。 インフラ(電気・水道・防犯等)は整ったし。 くどいようですがクライアントのみなさま、今回は設計屋も職人も利益度外視の半分趣味みたいな現場です。 ビジネスであればシャンっとします。 ご安心を。 ホントです・・・たぶん。 ■まだまだ・・・
2010.07.29 Thursday
本日はサービスショット満載。 でもチラ見せ。 現場はまだこんな感じ・・・。 ■玄関■ 和風ですか? いやいや、全貌は意外とミクスチャーな感じです。 ![]() ■ダイニング■ 現場での思いつきで、天井はスケルトンに。 天井高さ3mの開放感。 ![]() ■リビング■ ウォールナット突板の壁面には液晶TVが鎮座予定。 ![]() ■キッチン■ フルオープンのアイランド型。 全長2.9mの手作りワイドレンジなカウンター。 ![]() この頃になるといつも不思議な感情が湧いてきます。 「なんかさびしい・・・」 お祭り騒ぎのような現場が終息に向かう前の、最後の盛り上がり。 終演も間近・・・だと思います。 ――――――――――― あ、8月中にはオープンハウスも開催します。 友人+知人の皆さま。 業界(出版・映像製作・メーカー)の方々。 さらには私の知らない人。 みなさん鎌倉散策の合間にでも、遠慮なくお立ち寄りください。 冷えた麦茶でオモテナシ。 日時は・・・家の意のまま・・・。 追ってお知らせしますー。 ■そろそろ・・・
2010.07.25 Sunday
いよいよ追い込み。 引き渡し2週間前の現場ではいつも・・・ 「これでホントに終わるのかなぁ」 なんて思います。 でもラストスパートかけて終らせるですよねぇ、いつも。 「だったら最初からもっとペース上げとけよっ」 とも思いますが、まぁその辺は職人たちを信じて、彼らのペースで進めています。 内装の仕様は・・・ 床 :杉無垢板着色オイルフィニッシュ 内壁:ラワンベニア水性塗装 和紙貼り 珪藻土左官 モルタル左官 ウォールナット突板貼り コンクリートブロック積み 天井:ラワンベニアラッカー塗装 ・・・って感じです。 それほど特殊なことはしていませんが、自分の家なら多少実験的な冒険も可能です。 和と洋、昭和と平成、明と暗、新と旧等々、さまざまなミクスチャーな感じがどう化けるか・・・楽しみ。 既存の良さが上手く引き出せるといいのですが・・・。 ![]() ![]() ![]() ■断熱〜っ。
2010.07.01 Thursday
沈下した上屋の傾きの修正、腐った床組の交換、屋根下地の張り直し等々、基本的な是正が終わりました。 ぼちぼち内装工事です。 で、その前に断熱材の充填。 グラスウールというガラス繊維でできた布団のようなものを、仕上げ材の下に突っ込んでいきます。 ほとんどの古家にはこれが入っていない。 20年前の「中古住宅」であれば、多少期待はできますが、それ以前の「古屋付土地」的な物件では絶望的・・・。 当初は床暖房はどう?という選択肢もありましたがあっさり却下。 やはり木製建具を使用している古家には「機密性」がありません。 で、輻射熱を利用した床暖房はこの「機密性」が命。 すき間風が入り込む空間で床暖房を稼働させても、あまり意味がないと判断しました。 ![]() 縁側にも・・・大サービス。 床下にはコンクリートの耐圧板が打ってあります。 ![]() 天井裏にはすでに断熱材(スタイロフォーム)が貼ってありましたが、うっすいモノだったので念のためにグラスウールも。 ![]() ・・・でこんな感じ。 ラワン合板目透かし貼りです。 とてもキレイな白ラワン。 個人的にはシナ合板はキライです。 ![]() あ、今年限りの政策のようですが、「住宅エコポイント」という制度があります。 この規模で住宅を断熱すれば、18万円くらいのポイントがもらえるらしい。 商品券にも交換できるし、もちろん使わない理由はありません。 最後に注意。 工事写真、納品書、施工証明書が必要で、グラスウールは政府指定のモノでなくてはダメですよ。 |